ドイツ人No.1サッカー選手といえば バイエルン・ミュンヘン所属 ミヒャエル・バラック選手 ですが(確かあるテレビ番組の視聴者アンケートでは約50%の人が彼の名前を挙げていたと思います)、彼のチームとの契約が2006年に切れることから、レアル・マドリー、マンチェスターユナイテッド、バルセロナなどへの移籍が噂されています。
その移籍をめぐる裏側の駆け引きについて "Sport Bild"誌 の記事を抜粋します。
バイエルン・ミュンヘンはバラックを引き止めるためにあらゆる手段を講じようとしています。
まずは彼に自身の広告権(Werberechte:肖像権?)を与え、それに伴い収入が増える。
バイエルン・ミュンヘンの主スポンサーであるアディダス、ドイツ・テレコム、ルフトハンザ航空はバラック引止めの為に資金協力を行い、途中移籍可能とする留保条項を含まない4年契約締結に向けて動いている。
現在の年棒 4.5 Mil.Euro(6.1億円) から 6.5 Mil.Euro(8.8億円) にUPし、加えて頭金として 約10 Mil.Euro(13.5億円) をバラックは受け取れる。
現在はバラックの広告による収入は年間 3.5 Mil.Euro(4.7億円) に達しています。バイエルン・ミュンヘン日本ツアーに際しては、ルフトハンザ航空の宣伝リハーサルを既に行っており、協力関係を固めているようです。現在McDonald'sやSony、Coca-Colaなど7社と契約しているようですが、それ加えてアディダスは2006年で切れる広告契約を彼が選手生活を終えるまでの契約を要望しています。ギャラとしてはこれまで年間 500,000Euro(6750万円) だったのが、 1.4 Mil.Euro(1.9億円) までUPするようです。T-Comも同様にバラックとの協力関係をさらに強くしたい意向のようです。
バイエルン・ミュンヘン代表のルンメニゲ氏はバラックの海外移籍について以下のように忠告しています。
「バラックがドイツに留まらないならば、スポンサーは彼に対して興味をなくすだろう。(ルンメニゲ氏自身の経験から)私がバイエルン・ミュンヘンからインテル・ミラノに移籍した1年後にはそれ以前あった10件のスポンサー契約が1件になってしまった。私が彼の立場なら、マンチェスターユナイテッドとは決して交渉しないだろう。ユナイテッドは(勢いのあった)昔とは既に違うのだから。ユナイテッドの選手になるなんて、本当に笑い事だ。」
ちなみに他の選手に目を移すと、オリバー・カーン(36)は年間 5 Mil.Euro(6.8億円) の収入を得いているが、契約延長の場合でも年棒削減を受け入れなくてもすみそうです。
ルンメニゲ氏は、 「カーンがサッカー選手としての価値があるならば、それに報いるだけの報酬は得られるだろう」 と発言しています。
しかし2006年に契約が切れるセバスチャン・ダイスラー(25)の場合は事情が異なるようです。
ルンメニゲ氏は、 「彼はこの3ヶ月いいパフォーマンスをしています。我々としては彼と今後も契約したい。もっとも彼は現在の年棒 約3.5 Mil.Euro(4.7億円) からの減額を受け入れなければならないがね」 と発言しています。
億単位のお金は全くピンときませんが、やはり裏側では札束攻勢を相当かけて、バラックをどうしても引きとめようとしているんですね。確かにバラックが海外移籍したら本当のスーパースターという選手はブンデスリーガには見あたりませんからね。元々ドイツという国自体地味な印象があるし・・・・(^^;
確かにバラックはヘディングが強く、シュート力・守備力・統率力もあるまさに万能選手で、加えて怪我に強い印象があるので、たやすく代替が利く選手ではないですよね。
個人的には彼もそろそろ海外でプレーした方がいいと思うのですが。海外でプレーしているドイツ人選手ってそんなにいない気がするし、しいて挙げればリバプールのハマン選手ぐらい?
(注)ユーロから円の換算レートを1ユーロ=135円としてすべて計算しました
お主、今回はなかなか面白かったぞ・・・ 褒美をつかわす!
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